首切り石

令和5年4月3日現在の旧「五島市立図書館」。
平成3(1991)年1月にホテル「翠仙閣」を改装し開館したが、老朽化が進んだため、令和4(2022)年10月30日に閉館セレモニーが開催され、31年の歴史に幕を閉じました。

この建物のすぐ裏(建物から1~2m)の石垣の中に組み込まれている大きな平たい石は、昔から「首切り石」と言って怖がられています。電柱の後ろにある一番大きいのがそうです。高さは1m弱位です。

横から見てもまっ平らです。
首切り石の話
今より凡そ百数十年前、城代家老松尾氏が逃げる家来を追いつめて、水門の石段の下にあったこの石の上でクビを刎ねたそうである。その時、この石の上に一杯血が流れたので、人の忌むところとなり、現在の城山神社に招魂社が合祀されていた頃は、その招魂社の前庭に置かれてあった。その家来が殺害された原因は、城代の髪を結い終わった家来が、何か含むところがあったらしく、かくし拳骨をしたのが、不幸にも城代の前に置かれた鏡に映ったからだと言う。しかし、城中にて刀を抜くことは当時「御法度」であったから、その時、城代松尾家といえども八十石の減俸を受けたと言い伝えられている。
平成7年発行(福江市史)より
この場所に移動した経緯については、郷土誌・五島雑学事典等には記されていない。新しい五島市立図書館ができたこと、そしてこの建物が老朽化が進んでいることから、間違いなく解体されるだろう。首切り石はどうなるのだろうか。
#五島市立図書館 #首切り石
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